誰が教えた訳ではなくても、子どもはわらべうた風の抑揚に自然と馴染んでいます。
お友達と遊ぶときに聞こえて来る会話に耳を傾けると
「い〜れ〜て」「い〜い〜よ」
2音の抑揚をつけて歌っています。
年長さん向けの、わらべうた遊びを二つご紹介します。
みなさん あそびましょ
一羽のカラス
みなさん あそびましょ 5歳
わらべうた風に即興で作った短い歌で、問いと答えになっています。
先生が歌ったトーンや速さを子どもが真似します。
(遊び方1)
先生 みーなーさん あそびましょ
ラ ソ ラ ソララソラ
子 はーあーい いいですよ
ラ ソ ラ ラーソソラ
何度か繰り返し、身体に染み込ませます。
(遊び方2)
強さを変えます。
先生がf(フォルテ)で歌ったら子もfで、先生がp(ピアノ)で歌ったら子もpで歌う。
(遊び方3)
音の高さを変えます。
アカペラでもいいですし、ピアノを使って音を提示してもよいでしょう。
(遊び方4)
速さを変えます。
基本形が4分音符と考え、半分に縮小して8分音符と、倍に拡大して2分音符で歌う。半分の半分の16分音符も良いリズムです。次々にいかないで、よい返事が返ってくるまで、繰り返します。
(遊び方5)
遊び方4をステップします。
はないちもんめのように、真ん中にスペースを空けます。
先生→子どもの順で内側にステップする。
①先生が、4分音符ステップで
「みーなーさん あそびましょ」に合わせてステップする。
子どもは、4分音符ステップで
「はーあーい いいですよ」に合わせ
てステップする。
②先生が、8分音符ステップで
「みなさん あそびましょ」に合わせてステップする。
子どもも、8分音符ステップで
「はあい いいですよ」に合わせてステップする。
③先生が、2分音符ステップで
「みーーなーーさーーん あーそーびーましょーー」に合わせてステップする。
子どもも、2分音符ステップで
「はーーあーーい いいですよーー」に合わせてステップする。
(遊び方6)
オマケの遊びです。基本形に戻し、
先生が怒った表情で歌ったら、子どもも怒った表情で答える。
先生が笑った顔で歌ったら、子どもも笑って答える。
しょんぼり歌ったら、しょんぼり答える。
一羽のカラス 5歳
(歌詞)
1わのカラスが カーカー
2わのにわとり コケコッコー
3はさかなが およぎだす
4は しらがのおじいさん
ほら いちぬけろ ほら にぬけろ ほら さんぬけろ ほら し ぬけろ ほら ご ぬけろ・・・
(遊び方1)
円形になる。
全員で円形のまま、抑揚をつけながら、カラス、ニワトリ、魚、おじいさんの仕草をする
ほらいちぬけろ ほらにぬけろ
ほらさんぬけろ ほらしーぬけろ・・・
すうじの所で、子どもが一人ずつ手を叩く。
(遊び方2)
カラス、ニワトリ、魚、おじいさんの仕草をするまでは、遊び方1と同じ。
ほらいちぬけにーぬけさんぬけしーぬけ・・・
すうじの所で、子どもが一人ずつ手を叩く。
先程より、大忙しになる。
(遊び方3)
遊び方2を、だんだん速くしていく。
「みなさん あそびましょう」は、先生と子どものメロディーが違うので、瞬時に置き換えるのが、少し難しいです。
わらべうたの経験がある年長さんが、適齢です。すぐ反応出来る子は、音楽の感覚がよく育っています。
「一羽のカラス」は仕草が面白いのと、一人一人がタイミングよく入る緊張感があります。
慣れたら、タイミングよく入る時に、好きなポーズを取ってもいいですね。
今回は、少し上級者向けの、わらべうたをリトミック的に動く遊びを二つご紹介しました。
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