20数年、乳幼児のリトミック講師をしてきました。
何故子どもの教育をしていると、こんなにも幸せな気分になれるのでしょうか。
私は子供が好きです。
その理由の一つは、子どもは、私の目をじっと見つめてくれるからです。
大人同士だと、目が合って少ししたら逸らすのが礼儀ですね。
子供は違います。
話をする時、歌を歌う時、1人1人と目を合わせていくと、子どももじっと見つめ返してきます。
子どもの眼差しは、全身で私を信頼してくれていると思わせてくれます。
こちらに迷いがあると、子どもは見つめてくれません。
例えば電車の中で、知らない子供の顔をジーッと見つめ「可愛いな」と思って見ていれば泣きません。
「泣かれるかな」と思っていると泣かれます。
迷いがあると、伝わってしまうんですね。
子どもに対しては、大人同士よりも、
自分の方から心を開いていくのが、大切だと思います。
20数年前、講師を始めた頃は、乳幼児とどう関わったらいいのか分からず、苦痛でした。
分からない、未知の対象に自分で壁を作っていました。
自分の子を持った頃から、今まで謎だった子どもの発育の過程を、強烈に知りたいと思うようになりました。
子供と信頼関係を築くには
・子どもを知る
発達段階を知る事はとても大切です。
専門書を読んでは目の前にいる子どもと照らし合わしたり、時には幼児向けのテレビ番組を見て、研究しています。
・楽しい経験を共有する
音楽的なことはもちろん、新しく知った事、偶然生まれた楽しい事、心からの楽しい経験、感動を共有しています。
ツボを見つけたら繰り返すのみです。
・出来るだけ怒らないで、解決する
「もう一回やったら、おしまいにしようね」「◯◯は楽しかったね。今度は◯◯して遊ぼうね」「◯◯ちゃんも◯◯ちゃんもやりたいね。どうぞって貸してくれたら嬉しいよ」
乳幼児の感情は大きく『快』か『不快』どちらかだと言われます。『快』のまま、場面を切り替えられるよう工夫しています。
・相手の個性を知って対応する
感情の表現は人様々。反応が見られなくても、吸収しているかもしれない。個性を見抜けるように、よく観察します。
こんな事を意識し実践すると、私の顔を見た時に
前にこの人と会った時は、楽しかったな、と分かっているようなのです。
大人であれば、約束を守るとか、やるべき事をきちんとやってくれる実績が信頼に繋がります。
乳幼児の場合は、楽しかった、安心できた時間の積み重ねが信頼に繋がる気がします。
幼児を教える仕事柄、毎年新しい子どもとの出会いと、教え子との別れがあります。
子どもの事は、全部子どもに教えてもらいました。
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