毎年3月には、新年度の年間指導案を作成します。
新しいネタ探しにリトミックの本を読んだり、書きためていたネタ帳をパラパラと見ます。
童謡や手遊びのCDを聞いたりします。
さて、私がリトミックネタを新たに思い付く瞬間は、現場でのレッスン中の子どもの発言からが多い事は、度々書いています。
子どもからヒントを得る以外に、ギリギリになって思い付く、という事がよくあります。
レッスン前の移動時間に
「あ!こんな事出来るんじゃない?」と閃くのです。
それこそ、降りてくる感じです。
人間ギリギリになると、突然実力以上の力が発揮できるようで、指導案の1割は、直前の絞り出しによって出来ています。
そのために、ズルイのですがカリキュラムに1つ分の余白を空けておきます。
前年度の指導案には赤ペンで修正します。
見直しポイントは
・発達段階と合っていない
・スペースと合っていない
・静と動のバランスが悪い
・教育効果が薄い
これらを反省点として反映させます。
毎年見直し更新しているので、10年前と今では10回分改善した違いがあります。
さて、年間指導案にいれている項目をご紹介します。
項目は【導入】【リズム】【月のテーマ】【ソルフェージュ】てす。
縦軸には◯の中に4月から3月までを入れ、横軸には【導入】【リズム】【ソルフェージュ】【テーマ】を入れ表を作る。
◯月の【導入】
年齢に合った手遊びやわらべ歌の曲
必ず音楽要素、リトミックのねらいをいれる(手遊びなら、ビート・テンポ・強弱・リズムパターン・休符など)
(わらべ歌なら、フレーズ・アナクルーシスクルーシス、2音の抑揚、3音の抑揚、変拍子風など)
◯月の【リズム】
4月から3月で徐々にレベルアップ
1歳の例
・四分音符♩を中心に
2歳、3歳の例
・四分音符、八分音符
・四分音符、八分音符、二分音符
・タンタンタンウンのリズム
・タンウンタンウンのリズム
・タンタタタンのリズムなど
4歳、5歳の例
・四分音符、八分音符、二分音符、付点四分音符、全音符、休符の組み合わせを適宜
・付点のリズム
・リズム模倣4/4を2小節〜
・タタンタタンタンのリズムなど
・ターアーアータンのリズムなど
・タンタンタンタタのリズムなど
あくまでも例ですので、4月〜3月まででレベルアップするよう、計画します。
リズムの活動は、手拍子、ステップ、楽器などで行います。
リズムカードを選ぶクイズ
食べ物や動物の鳴き声のリズム
◯月の【ソルフェージュ】
4月〜3月で徐々にレベルアップ
3歳の例
・ドレミファソラシド、ドシラシドファミレドのハンドサイン
・ドの音感記憶、聞き分け
4歳、5歳の例
・4/4 四分音符で2小節ハンドサイン
・八分音符、二分音符も追加
最初は順次進行で徐々に音域を広げ、跳躍へ
・2/4、3/4、4/4で
・拍子の聞き分け
・長調、短調聞き分け
・前の音より音が上がってるか下がってるか?
私がソルフェージュで表すハンドサインは、音階に1つずつポーズがあるハンドサインではなく、手を音程により上下するハンドサインです。
理由は、団体への指導なので、理解度ににばらつきがあり、全員が理解出来る内容にとの考えからです。
【ソルフェージュ】と【リズム】の曲は先生が考えた即興でもよいですし、その日に扱った分かりやすい曲や童謡などの変奏でもいいですね。
◯月の【テーマ】
季節ネタなどのメインの活動です。
前記事参照。↓下に貼っておきます。
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私は【リズム】はレッスンの始めの方、【ソルフェージュ】は終わりの方に振り返りも兼ねてやっています。【テーマ】は真ん中がベストだと思います。
1回分の指導案は
「はじまりの歌」
導入 「曲名」(ねらい)
リズム 活動
テーマの活動 「曲名」活動(ねらい)
ソルフェージュ 活動
「おわりの歌」
となります。
しっかりと指導案を立てておけば、後でとても楽になります。
前日に、ノートに写すだけの作業と、ちょこっと歌詞を思い出したり、即興を弾いてみたりするだけでレッスンにのぞめます。
しっかりした指導案があるからこそ、アレンジも出来ますし、子どもと思い切り遊ぶことができます。
また、余白を少し残して◯◯or◯◯としておき、当日子どもの様子を見て適変えたり、即興で考えるのもお楽しみです。
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