Let's リトミック !!

乳幼児のリトミック

子育て 「ごめんね」「いいよ」

幼児を育てているお父さんお母さん、先生でしたら、よく聞く言葉だと思います。

先日、5歳の男の子が、私にわざと意地悪をしました。
ニヤニヤしながら、洋服を入れる巾着袋を振り回して、私の頭にわざとぶつけました。

私はびっくりして「痛い!」と言っただけでした。
それをお母さんが見ていて、男の子を呼んで「なんでやったの?先生にごめんなさいっ言ってきなさい」と言い聞かせていました。
私が見た時には、男の子は首をイヤイヤと振っていたので、葛藤があったのだと思います。

私は他のことをするフリをして、背中で彼の気配を感じていたところ

大きな声で
「せんせい!さっきはごめんね!」
と声をかけてきました。

負けず嫌いな子なので、意外でした。
男の子の素直な声に、私も大きな声で

「大丈夫だよ、いいよ」
と答えて、笑いました。

もし言えなくても、私は、彼の謝りたくても謝れない気持ちを理解したと思いますが、男の子の素直な気持ちに、可愛くていい子だな、と嬉しくなりました。


リトミック を教えていると、2歳、3歳、4歳の子は、やれ押した、やれ私が僕が先だと、よく揉めケンカをしている姿を頻繁に見ます。

小児科の小西行郎先生によりますと
2歳児の場合

やはり2歳児ですので、思い通りにならなかったり、禁止されたりしたときなどは、おもちゃを投げたりすることしかできない時期であることを知ってほしいと思います。自己主張の強い反抗期ですので、謝るということは少ない時期です。

子どもが謝らないのはプライドではないですよ。ただ謝りたくないだけ。それだけの話です。
いまの子育て世代全般に言えることですが、子どもを大人の物差しで見ているから苦しくなるんです。大人のミニサイズとして訳の分からないことをしていると思うから苦しくなるのではないでしょうか


悪いことをして、自分から謝れるのは4歳ぐらい。


それ以前は、繰り返して教え込めば「ごめんなさい」と言うかもしれませんが、本当に「ごめんなさい」という気持ちができたのではありません。

「ごめんなさい」を使う場面は色々ありますよね。人を傷つけたとき、失敗したとき……。それは集団の中で経験を重ねて学んでいくものです。
「ごめんなさい」が言えないからといって、「どうして言えないの!」と叱ることにはなるべきではないですね。
子育ては「教えないと覚えない」のではなく、子どもは自分で学ぶ存在だということを忘れないでください。



子どものケンカや、揉め事にどうしていいか、悩む場面か多いのですが、まずは子どもの気持ちを理解しようと努めたいです。

それぞれの子に「〇〇ちゃんはこうしたかったんだね」と共感して
お友達や先生が、謝るシーンを見て学習し、自ら謝れた時には褒めてあげたいです。


でも、子どもはみんな大人に比べて素直ですよ。
私なんか、自分の夫にも、職場でもなかなか謝れませんから。

子どもが謝る姿には、毎回感動させられています。

私は子どもの「ごめんね」「いいよ」のやり取りが好きです。



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