レッスンの組み立て方
レッスンの組み立て方はとても簡単です。
さあ、今から美味しいディナーを注文します。
コースは、お財布と相談です。
コース料理をイメージしてみて下さい。
Aコース
サラダ、メインディッシュ、主食(ライスまたはパン)
Bコース
サラダ、メインディッシュ、主食(ライスまたはパン)、デザート、コーヒー
Cコース
前菜、サラダ、スープ、メインディッシュ、主食(ライスまたはパン)デザート、コーヒー
先程「お財布の中身」と相談、と書きましたが、これは「レッスン時間」と相談になります。 ある意味、レッスン時間と回数は予算で決まるので「お財布の中身」もあながち間違いではありませんが。
では、それぞれのお料理にリトミックに当てはめていきます。
前菜 始まりのうた
サラダ 導入(手遊びやわらべ歌)
スープ メインより小さいテーマの活動
メインディッシュ
中心となるテーマの活動
ライスまたはパン リズムの活動
デザート クールダウン
コーヒー 終わりのうた
サラダとメインディッシュと主食(ライスまたはパン)は絶対必要です。
余裕があれば、レッスン時間に応じて豪華で充実した内容にしていきます。
例 2歳児(20分)
20分なのでAコースにします
サラダ 手遊び「ひげじいさん」
メインディッシュ
「おさんぽにいってドングリをひろう」
主食 「即興演奏に合わせて、身体の指定した場所をリズムでタッチ」
例 4歳児(40分)
40分なのでCコースにします
前菜 「はじまりのうた」
サラダ わらべうた「あんたがたどこさ」
スープ 「シャボン玉のリトミック」
メインディッシュ 「動物園のリトミック」
パンまたはライスの主食 「リズム模倣」
デザート 「音階のハンドサイン」
コーヒー 「おわりのうた」
自分の持ちネタから、コースに応じて活動を決めたら、以下のルールに沿って見直します。
ルール1.
時間配分は、メインディッシュ=中心となる活動を一番長くとる
ルール2.
リトミックの3要素を必ず入れる
ルール3.
静と動、緩急を考える
【解説】
ルール1. 時間配分は、中心となる活動を一番長くとる。
check!!
上の例でいうと、【2歳児20分コース】では、中心となる活動は、10分くらいと考えます。
【4歳児40分コース】では、15分くらいを予定します。
ルール2.
リトミックの3要素は『リズム』『即興』『ソルフェージュ』です。
この3つを、すべてに組み込んでもいいですし、的を絞って各メニューに、 1つずつ入れても良いです。 3つのうち、1つでも欠けてしまわないように、よく考えます。
check!!
【4歳児40分コース】の場合
『リズム』は「動物園のリトミック」と「リズム模倣」
『即興』は、即時反応をさせたい「シャボン玉のリトミック」と「動物園のリトミック」
『ソルフェージュ』は、「音階のハンドサイン」
3要素入っているのでオッケーです。
ルール3. 静と動、緩急を考える。
これは、とても大切です。
子どもの喰いつきのよい音楽で盛り上がるのは、良いのですが、興奮が収まらなくなってしまうと、前の活動で頭がいっぱいになり、次の課題が耳に入ってこなくなります。
それから、子どもは〈疲れる〉ということはありませんが、〈暑い〉とイライラします。 集中力が低下します。 汗をかかせる手前での「あ〜あ、もうちょっとやりたなったな」というところで止めるのがベストです。 美味しい食べ物でも、たらふく食べられるより、「あとちょっと食べたい」くらいが、一番美味しかった印象が残ります。
カリキュラムを見ながら緩急のあるレッスンになるよう、順番を考えたり、調整します。
例えば
ゆるやかに始まり → だんだん盛り上げ → 山場 → だんだんクールタウン → 終息
でも良いし
いきなり掴みから始まり → 一回クールダウン → 一気に山場へ → 二度目のクールダウン → 終息
でも良いです。 カリキュラムを眺めて、レッスンをイメージして決めます。
check!!
【4歳40分】のレッスン 「シャボン玉のリトミック」 を、静かに耳を傾けたり、揺れる活動にし、 対照的に 「動物園のリトミック」 を動きの多いリトミックにすればメリハリがつくのでオッケーです。
このようにカリキュラムを決めてレッスンに臨みます。
しかし、子どもが思った通りの反応をしないかもしれません。
「静かに耳を傾けるはずが、音楽のグルーブにより、思いの外、大盛りしてしまった」 などよくある事です。 そんな時は、もう思い切り盛り上がって遊んでしまい、後にと取っておいたクールダウンの活動をもってきたり、と臨機応変に入れ替えることが大切です。
リトミックの醍醐味は、創造性、即興性。アドリブ力を鍛えましょう
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