Let's リトミック !!

乳幼児のリトミック

リトミックのやり方①子どもに遊んでいると思わせて、実は教育している

リトミックの始め方の記事を書こうと考えているのですが、はて、何から書こうかと迷いました。

リトミックをこれから指導される方、習う方は疑問点として

「歌遊びとリトミックは何が違うのか」

「お遊戯とリトミックは何が違うのか」

「手遊びとリトミックは何が違うのか」

「リズム遊びとリトミックは何が違うのか」

あたりの疑問があり、ピンとこない方がいるかもしれません。

答えは

音楽要素を使って、身体を動かしていれば、リトミックです。

歌遊びであっても、リズム遊び、手遊びであっても、音楽要素を意識して動いていれば、リトミックです。 目的を考えて教育するのがリトミックです。

逆に言えば、ただ歌遊びで遊んでいるだけ、リズムを鳴らしているだけ、子どもを惹きつける動きだけの手遊びは、リトミックとは言いません。

お遊戯との違いは、お遊戯は動きがメインですが、リトミックは音楽がメインです。 動き=振り付けを優先させるのがお遊戯。 音楽要素を表す動きであればリトミックになります。 一見両方とも踊っているように見えても、目的が違います。

先程から何度か強調している音楽要素について、ご説明します。

音楽要素とは、言葉の通り、音楽を構成している様々な要素です。

音楽要素を知ると、リトミックの活動を考えられるようになります。

音楽要素

 

拍子

音の高低

音の大きさ

テンポ

リズム

フレーズ

他にも 音程、音階、 和声 構成、形式 アーティキュレーション などの音楽要素はキリなくありますが、幼児対象だと、感覚で捉える程度であり、そこまで深く意識する必要はありません。

では、リトミックの音楽要素について 簡単に説明します。

その曲の基本となる音符の単位

♩4分音符 ♪8分音符 2分音符

(活動例 :歩く、走る、揺れる、手拍子、タッピング、ゆっくり歩く)

拍子

2/4、4/4、3/4、6/8などの

拍のまとまり、強拍弱拍の配置

(活動例 :拍子の聞き分け)

音の高低

高い音、低い音

(活動例 :高い音で手を上に、低い音でしゃがむ)

音の大きさ

強い音、弱い音

音楽では「大きい」「小さい」ではなく、「強い」「弱い」を使う

(活動例 :強い音で大きく動く、弱い音で小さく動く)

テンポ

速い、遅い

音楽では、「早い」ではなく「速い」を使う

(活動例 :速い音楽で速く動く、遅い音楽で遅く動く)

リズム

♫♩(タタタン)♫♫♩(タタタタタン)など繰り返されるパターン

(活動例 :リズム打ち、リズム模倣)

フレーズ

一息に歌えるまとまり、文章で言う句読点

(活動例 :フレーズごとに方向転換)

以上が、リトミックの音楽要素です。

先生は大真面目に、音楽要素を使って活動の仕方、カリキュラムを考えます。 と言っても、計画したら、あとはそのカリキュラムを使って、思い切り子どもと遊ぶだけですので、楽しい作業です。

何も考えずに音楽を扱っては勿体ないですよ、音楽で何をするか考えて遊んだら効果があります、という事です。

最初に挙げたポイントを確認していきます。

歌遊びリトミックは何が違うのか」

♪パンダ・うさぎ・コアラ

おいで、パンダ、うさぎ、コアラをポーズして遊ぶ → 歌遊び

「おいで おいで」は付点のリズムであるが、動きが♩4分音符であるので、複リズムの活動、「パンダ パンダ」は動きの模倣 →リトミック

同じことをやっていても、目的が違います。

お遊戯リトミックは何が違うのか」

♪おもちゃのチャチャチャ

歌詞の意味に基づき振りをつける 「そらにキラキラ」で、手をキラキラさせたり、「おもちゃは箱を飛び出して」で飛び出すジェスチャーをする → お遊戯

「そらにキラキラ」4/4を感じ、拍♩や、「チャチャチャ」は♫♩タタタンのリズムを打つ → リトミック

手遊びリトミックは何が違うのか」

♪いとまき いとまきの歌で、おくつやぼうしを作る  → 手遊び

いとまきの歌で、リスさんの小さなぼうしを動作を小さく動き、くまさんの大きなぼうしは動作を大きくする→ リトミック

リズム遊びリトミックは何が違うのか」

リズム遊びとは、物の名前を言いながら打ったり、リズムに合わせて動く事です。

リズム遊びは、リトミックほぼ同じ言って良いと思います。

子どもにとっては、遊んでいるだけだけれど、実は教育効果がたくさん散りばめられているのが、リトミックなのです。

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