Let's リトミック !!

一部引越しました。https://note.com/nekomitibi

じゃんけんぽん うた遊び 何歳から?

じゃんけんぽんについて考えてみます。

じゃんけんって、すごい遊びです。

「じゃん けん ぽん!」
手を出すだけのシンプルな遊びに、発達に関わる要素が凝縮されているんです。

反射神経

リズム感

運動機能

思考力

洞察力

社会性




手の形をハサミと紙と石に見立て、どれか一つだします。
子どもは、チョキはパーに勝つ、パーはグーに勝つ、グーはチョキに勝つというルールを理解します。

リズムにのって考えた形を、瞬時に出します。
手を出すタイミングには、相手とのリズムの同調があります。

勝ったり負けたりする事で、悔しいという感情を経験したり、諦めるという社会適応力が身につきます。

わがまま盛りの幼児が、順番決めの時に口々に「じゃあ、じゃんけんで決めようよ!」と提案してきます。
彼らが生まれてから初めて、公平について意識します。4歳くらいからでしょうか。
でも4歳くらいの子は負けることを何より嫌がりがっかりします。
だから、負けず嫌いな子は「じゃんけんはやめよう」と言います。

5歳児以上になると、「アッチ向いてホイ」などバリエーションで遊べるようになります。
「アッチ向いてホイ」は、瞬間勝負で、リトミックの即時反応と通じるものがあります。


音楽的には、♪じゃーんけん と構えている時と♪ぽん!と出す時は、リトミックでいう緊張と弛緩であり、♩ ♩ ♩ のリズムです。



年齢別のじゃんけん

物の本によると、じゃんけんぽんは3歳くらいから出来ると言われています。
でも、こんなに効果のあるじゃんけん遊びですから、乳幼児から親しみ、年相応の遊び方で、たくさん遊びたいものです。



グーかパーが出せるのが1歳
3種類出せるけど、相手を真似してしまう2歳
3種類出せて、よく考えれば勝ち負けが分かるのが3歳
勝ち負けが分かり、後出ししようとするが、とっさに出来ないのが4歳
同じく、負けるのを嫌がるのが4歳
勝ち負けも分かるようになり、後出しも減る5歳

年齢別の目安を挙げましたが、個人差があります。


ちなみに、私は頭の回転が鈍く、年長の時のじゃんけんで「えーっとパーは紙で、チョキがハサミだらけ切られて‥」と、勝ち負け判断にものすごく時間がかかりました。
だから、相手のお友達のリアクションを見て、勝ち負けを判断していました。


子どもを見ていると、昔の私のようにぼーっととしている子と、勝ち負けにものすごく拘り絶対負けたくない子と、色々います。
脱線しますが、性格も、もう幼児期でかなり傾向が出るように感じます。


さて、発達段階を踏まえ、適切な年齢でのじゃんけん遊びをご紹介します。

1歳

手遊びの中で、ゆっくり「じゃんけんぽん」と何度も繰り返し、手を出せたことに「ヤッター!」と喜び、拍手する。勝ち負け関係なし。

2歳

手遊びの中で「じゃんけんぽん」と何度も繰り返し
「勝った人は、ヤッター!⤴︎」「負けた人はエーン⤵︎」と感情表現して楽しむ。
テンポを速くしたりして、楽しむ。
勝ち負けは、まだ判断がつかなくても問題なし。

3歳、4歳

ピアノの即興演奏に合わせ真似っこじゃんけんする。
勝ち負けが分かる。
顔じゃんけん
(グー口をつぐむ、チョキはチューの口、パー口を開ける)
足じゃんけん
(グー足を閉じてしゃがむ、チョキ足を縦に開く、パー足を横に開く)

5歳

まねっこじゃんけんじゃんけんぽんぽん

勝ーってうれしいじゃんけんぽん ぽん
(先生に勝つ)
(お友達と、勝つ人を決めてから勝負する)

負けーてくやしいじゃんけんぽん
(先生に負ける)(お友達に負ける)

0歳、1歳のじゃんけん遊びうた

「げんこつやまのたぬきさん」

2歳、3歳のじゃんけん遊びうた

「おてらのおしょうさん」
「たけのこ芽だした」
「やきいもグーチーパー」

4歳、5歳のじゃんけん遊びうた

「はやしのなかから」


リズムにのってじゃんけん遊び

5歳以上

「じゃんけんポイポイどっちひくの」
「アッチ向いてホイ」
「じゃんけん列車」
「おちゃらかほい」
「チョッパーチョッパーチョッチョッパー」

小学生以上

軍艦じゃんけん
グリンピース
カレーライス

【罰ゲームじゃんけん】
おんぶじゃんけん
叩いてかぶってじゃんけんポイ

【階段じゃんけん】
グリコのおまけ

【進化じゃんけん】


じゃんけんは、乳幼児から大人までずっとポピュラーに使われる遊びです。
年齢によって、レベルアップして反射神経を試される遊びでもあります。


手遊びやじゃんけん遊びは、私は子育てのあるシーンで大変役立ちました。
電車や車での移動中や、病院での長い待ち時間に、人に迷惑にならない声で、よく遊んでいました。
子どもは、頭を使って遊ぶのが好きなんだなぁ、と実感したものです。

娘は、学童クラブでじゃんけん遊びをたくさん覚えてきました。
新しいお友達や上級生、下級生とも様々なじゃんけん遊びなどを通して、仲良くなったようです。
じゃんけん遊びも、またわらべ歌のように、伝承されていくのでしょう。


発達段階を知る大切さについての記事
www.nekomi.work





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