Let's リトミック !!

乳幼児のリトミック

リトミックで大切なこと 発達段階を知る 

発達段階を知ることの大切さ


昔、まだ私がリトミックを教え始めた当初に度々失敗をしました。


子どもが退屈して散っていってしまうのです。


よいレッスンが出来ているか、出来ていないかは子どもの態度で分かります。
子どもはつまらないと、全く相手にしてくれません。部屋にある関係ない本やオモチャを触り出したり、私の存在を無視して遊びだしてしまいます。
ひどい時には、靴を出して帰ろうとした子もいます。
「ねえ、いつ終わるの?」と聞いた子もいます。


失敗だった理由を、よく考えてみると、発達段階と合っていない課題を与えてしまったことに気付きます。

適切な年齢を知ることがとても重要だと分かり、毎回メモを取りフィードバックするようになりました。

乳幼児期は、一生で一番発達が目覚ましい時期

乳幼児期は特に、一年間で目覚しく成長する時期です。
1歳と2歳、2歳と3歳、3歳と4歳では発達段階が全く違います。4歳と5歳になってくると、やっと他の年齢よりは差が少なくなってきます。

指導者が発達段階を見誤ったと気付くのは、とてもいい事なのです。
気付かずに子どもの能力や興味がないと、子どもの方の問題として解釈しては、改善のチャンスを逃してしまいます。

課題はちょっと難しいのが一番面白い


子どもに限らず、大人もですが、
自分がらくらく出来ることは、余裕を持って楽しめます。
でも、もっと楽しいのは、
少し頑張れば何とか出来る課題。
コレが一番やる気がでます!


子どもは先生の言っていることにピンとこないと、つまらないと感じて一瞬で集中力が切れます。

それは子どもが悪いのでなく、先生の責任なのです。

常に、子どもにとって、ちょっぴり難しい課題を与える。
これは、音楽に限らず、勉強でもスポーツでも同じで、常に次の目標に向けてワクワクした気持ちが保てたら、加速的に上達します。


リトミックの指導は、こまめに修正が必要で、私はレッスン直後に色ペンで修正すべき点を記入しています。


一般的な2歳、3歳の発達と、目の前にいる子どもの発達段階が同じとは限らないからです。
2歳でも1歳に近い2歳と、3歳に近い2歳では違うし、経験にもよります。
子どもの発達は日々変わっていきます。


発達段階に関して、色々な側面から具体的な例を挙げてみます。

手指の発達  微細運動

一本足の移動(ケンケンパ)粗大運動

付点のリズム リズムの認識

手指の発達

1歳児

「何歳?」と聞かれたら、人さし指を1本出して
「1歳」と答えられます。
1歳はやっとこれが自分の指である、と認識した段階で、それをどう動かすかまだ分かりません。
バイバイを自分に向かってしていたり、うさぎさんの耳ポーズも、掌を内側に向けていたりします。


2歳児
グーと、パーは、すぐ出せます。
チョキは2歳の2本と同じなので、意識して作れば出来ますが、とっさには出せません。
でも、2歳後半になるとチョキも出せる子が増えます。1本指、2本指、5本指は簡単に、3本と4本もゆっくりだったら出来ます。
やる気の問題もあり、興味があれば出来るようになります。


発達段階に合った遊び方

1歳の指遊び

1歳児には、まだ指遊びは早く、手ごとグーとパーを出す「むすんでひらいて」の方が、充実感もあり合っているかもしれません。

1歳後半になると、自分の指を意識するきっかけになるので「とうさんゆびどこです」がオススメです。
「とうさんゆびどこです」は5人家族のご挨拶の歌です。指人形を使ったりしてゆっくり歌って見せます。
子どもは、見て聞いて楽しみます。

2歳の指遊び
「一匹ののねずみ」
1、2、3、4、5と増えていきます。
三番、四番の歌の前に「3歳の3だよ」と声がけして、3本指を作るのを待ってあげましょう。
四番の前に「お父さん指を折りたたむと4は出来るよ」と待ってあげましょう

「おはなしゆびさん」
この歌はお父さん指、お母さん指、お兄さん指、お姉さん指、赤ちゃん指と順番に出して、声色を変えて歌う歌です。
「お兄さん指、お姉さん指は先生でも難しいんだから触るだけでいいよ」と声がけし、出来た時はいっぱい褒めて喜びます。

2歳は、どんどん吸収しますので、最初は出来なかった事が、1年後には出来るようになる可能性が大です。


1本足で移動する(ケンケンパ)

3歳は、一本足でしばらくバランスを取ることは出来ます。
むしろ、そういったチャレンジは大好きで一本足をしてバランスをとり得意顔で見せてくれます。
そんな姿を見て「ケンケンパ」のリトミックをしたのですが、ほぼできませんでした。

ケンは片足、パは両足で
「ケンケンパ」のはずが、
「ケンケンケン」とか「パーパーパー」とかになってしまいます。ケンケンで暴走して止まらなくなる子もいます。
やったことがないから出来ない、という子が多いのだと思いますが、分かっていても片足で移動するって、ちょっと怖い気がするのかもしれません。
体幹も弱く、ヨロヨロします。

これが4歳になると、みんな出来るから不思議です。

3歳はピョンピョンパ
(両足 両足 両足開く)

4歳はケンケンパ
(片足 片足 両足開く)

ちなみに5歳は
ケンパ ケンパ ケンケンパ
(片足 両足 片足 両足 片足 片足 両足)も出来ます。

こんなにも1歳毎に違うんですね。

付点のリズムを打つ

付点のリズムに関して、驚いた経験があります。
「こぶたぬきつねこ」はエコーソングで、とても簡単に歌の模倣が出来ます。
2歳でも、初めて聞いた日からバッチリ歌えます。
2歳児に「では、今度は手を叩きながら歌いましょう」と言って、♪こーぶた たーぬき と付点リズムを叩こうとしたら、ほとんどの子が付点ではなく4分音符 ♩ を叩いてしまいます。
付点で歌っているのに!です。
「こんなはずはない」と、他の2歳児クラスでやっても、やっぱり付点を叩けない子の方が多かったのです。しかも、2例とも1歳からリトミックをやっていて、リトミック経験2年目の子どもです。

3歳児になると付点を言葉とぴったり合わせて打つ事が出来ます。


1歳児でも「かえるのうた」の4分音符と8分音符は、ほぼ完璧に打てます。

子どもにとって、跳ねないリズムは簡単に取れるのに対し、跳ねる付点のリズムは難しいんだな、と実感しました。




今回は、随分と細かい説明になってしまいました。
発達段階と合っていないことが、結構あるかもしれません。
本に書いてある目安が合っているとは限らないのです。
子どもがつまらなそうにしていたら、発達段階と合っているのか疑ってみてください。

それから、発達には個人差があります。
これは出来るけど、これは苦手というような凸凹は乳幼児にはありますので、無理に平均に持っていこうとしなくていいのではないかと、思います。

いずれ出来るようになるのです。

その時その時の表現が、可愛らしくて私は好きですね。




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