前回に引き続き、手遊び歌を使ってのリトミック をご紹介します。
「あたまかたひざぽん」
この曲は、0、1歳、2歳の子どもにも不思議と人気があり、初回から喜んで手を叩いている姿を見ます。リズミカルで楽しい気分になるようです。
また1歳〜2歳で身体の部位や、顔の部分の名前を覚える子が多いので、楽しみながら覚えられて、理にかなっています。
ねらい:テンポの変化
①「あたまかたひざぽん」でリトミック (0歳、1歳、2歳、3歳)
普通のテンポで手遊びする →
速いテンポで手遊びする →
アカペラでも、ピアノ伴奏でも、前奏ではっきりテンポ表示する。アカペラは1.2サンハイと動きたいテンポで言って下さい。
ねらい:アクセント
②「あたまかたひざピョン!」(0歳、1歳、2歳、3歳)
「ぽん」のところを「ピョン」に替え歌にして、ジャンプする。
普通に歌ってもアクセントが、つく場所なのでここで軽くジャンプする。
1歳の子が、「ぽん」に対する反応がとても良かったので強調してジャンプにしてみました。
ジャンプがジャンプもどきになっていてもオッケーで、感じることが大事です。
ねらい:即時反応
③「手は〜〜◯◯に 」(0歳、1歳、2歳、3歳)
「め みみ はなくち」のところを
「手は〜〜おめめに」
「手は〜〜おはなに」
「手は〜〜おくちに」に替え歌する。
0、1歳にはゆっくり歌い、触っている場所を見せる。
2、3歳は速めに歌い即時反応させる。
慣れたら「手は〜〜みみとおはなに」
2箇所タッチもちょっと難しくていいですね。
ねらい:拍の分割
④「ぽん」の部分の拍を分割する(4歳、5歳)
「ぽん」 → 「ぽんぽん」 ♫
「ぽん」 → 「ぽんぽんぽん」 三連符/♩
「ぽん」 → 「ぽんぽんぽんぽん」 ♬♬
「あたまかたひざ」までは普通に動き、「ぽん」の回数を増やしていきます。
「2回入れるよ、ぽんぽん」
「じゃあ、3回出来る?ぽんぽんぽん」
「じゃあ今度はもっと速いよ。ぽんぽんぽんぽん」
と先生が見本を見せてから、リズミカルに動く。
ねらい:心唱
⑤身体の部位を抜いていく。抜いた場所は心唱
(5歳)
(歌詞)
あたまかたひざぽん
ひざぽん ひざぽん
あたまかたひざひざぽん
め みみ はな くち
「みんな、上手にあたまかたひざぽん出来たから、今度は1個ずつ身体の名前を言わないようにして、遊ぶよ」
「肩を取るから、かたって言わないでね」肩を取ってポイっとする真似をする。
↑
いきなり頭を抜くのは難しいので、違う部位から抜く。
あたま◯ ひざぽん
ひざぽん ひざぽん
あたま◯ ひざぽん
め みみ はな くち
◯は心唱(声に出さない)動作は全部する
「上手に出来たね。次はどこを取る?」
「次は膝を取ろう。じゃあかたとひざは言っちゃダメだよ」
あたま◯ ◯ ぽん
◯ ぽん ◯ ぽん
あたま◯ ◯ ぽん
め みみ はな くち
◯は心唱(声に出さない)動作は全部する
「今度は顔の中で、何を取る?耳を取ろうね」と言って耳を取る真似をする。
あたま◯ ◯ ぽん
◯ ぽん ◯ ぽん
あたま◯ ◯ ぽん
め ◯ はな くち
・
・同様に鼻抜かし
あたま◯ ◯ ぽん
◯ ぽん ◯ ぽん
あたま◯ ◯ ぽん
め ◯ ◯ くち
・
・
「全部身体がなくなっちゃったよ〜」
◯ ◯ ◯ ぽん
◯ ぽん ◯ ぽん
◯ ◯ ◯ ぽん
◯ ◯ ◯ ◯
◯は心唱(声に出さない)動作は全部する
難しいけれど、面白くて夢中で出来ます。心唱するべきところを言ってしまった子が友達ににらまれたりして、笑えるリトミック です。
先生自身の頭の体操にもなりますので、是非年長さんとやってみて下さい。