前回は2歳から5歳までの、どんぐりをテーマにしたリトミック について投稿しました。
今回は0歳から2歳の子どものリトミック をご紹介します。
自由な表現を褒めてあげて、楽しい時間を共有しましょう。
1歳過ぎて、立ったり歩くようになったら、先生が一方的に歌って動くだけでなく、会話のやり取りを楽しんだり、応答的に展開します。
身振りや感情をたっぷり、かつ分かりやすく表現すると真似をするようになります。
1回目2回目で、全く反応を示さなくても、5回6回‥‥‥10回と続けていると驚くほど、反応が明らかになります。
どんぐりのリトミック 0歳〜2歳
ねらいは、歌を聞いて楽しい気分になる。リズムを感じる
↑
具体的な音楽要素ではなく、ざっくりしていますね。
童謡「どんぐりころころ」を使ったリトミック
①クラップ
「どんぐりころころ」の曲の最初から最後まで、
♩♩♩♩ ♩♩♩(ウン)
のリズムをクラップしたり、すず等の楽器で鳴らしたりする。
②揺れ
「どんぐりころころ」の♩♩を一つに2分音符を感じ、揺れながら歌う。
「さあたいへん」の時にビックリしたジェスチャーをしたり、「こんにちは」の時にお辞儀をする。この時、メロディーのリズムを意識して合わせる。
全部にジェスチャーを付けてしまうと、振り付けになってしまい、リトミック というよりお遊戯になってしまいます。ポイントを絞って動きましょう。
リトミック とお遊戯の違いは、
お遊戯は動きが主役、リトミック は音楽が主役です。
リトミック では、音楽的なねらいを必ず意識しましょう。
イメージ遊びのリトミック
その1
「どんぐり見ーつけた!」とリズミカルに言いながら、座ってどんぐりを拾う真似をします。
唐突に始めると、状況が分かりづらいので、「公園に着いたよ。何か落ちているね」「お散歩で公園に行った時に、どんぐりがたくさんあったね」などお話しをしながら始めます。
目の前にどんぐりは無いので、あるつもりでジェスチャーします。
1歳から3歳くらいの子どもは、無い物が見えるアミニズムという特性を持っていますので、エアで楽しく遊べますよ。
私の大好きなエアの(あるつもりの)リトミック です。
何度も、同じ事を繰り返します。
「どんぐり見ーつけた!」
「こっちにも、どんぐり見ーつけた!」
「あっちにも、どんぐり見ーつけた!」
「ちっちゃいどんぐり見ーつけた!」
「おっきいどんぐり見ーつけた!」
「かわいいどんぐり見ーつけた!」
抑揚をつけて、言いながら拾う真似をします。
「見ーつけた!」は ♩ ♫ ♩ ウン
のリズムのようにリズミカルに言います。
その2
それから、「いくつあるか、数えてみようね」
いーち にー さーん しー ごー
ろーく しーち はーち きゅーう じゅう
と言いながら拾う真似をします。
この時は♩♩(拾って入れて)♩♩(拾って入れて)のリズムを感じて動きます。
リトミック ソルフェージュ 「音のかいだん」「10数えよう」「したくの歌」「和音のうた」
YouTubeチャンネル http://www.youtube.com/channel/UCKTHbcqHY-0U7rNdvmeM33w/sub_confirmation=1
本物のどんぐりを使ったリトミック
次は本物のどんぐりを使ったリトミック です。
曲は、わらべ歌を2曲ご紹介します。
うたの最後に
♪「どっちの手ーにー 入ってるか!?」と
当てっこする遊びです。
①おてぶしてぶし
(歌詞)
おてぶしてぶし てぶしのなかに
へびのなまやけ かえるのさしみ
いっちょばこ やるから
まるめて おくれ いーや
どっちの手にはいってるか
楽譜は、歌いやすいキーに替えて歌って下さい。
とても面白い、唱えうたです。
両手を膨らませて合わせ、手の中にどんぐりを1つ入れます。手を揺らし歌い「どっちの手に入ってるか」で、どちらかの手にどんぐりを隠してグーを2つ出します。
「こっちかな?」「ブー✖️入ってません」
「こっちかな?」「こっちに入ってました!」
1歳児、2歳児はよく聞いて、そっくりに歌います。意味は全く分かっていないのに歌っているのが、なんとも可愛いのです。
先生がどんぐりを隠して種明かしして見せてから、今度は2歳児には1つずつどんぐりを配り、歌い、最後にどっちに入っているか当ててあげます。
まぁ、子どもは当てられる前に待ちきれず「ほら、こっち」と手を開けて教えてくれちゃうんですけれどね。
1歳児は口に入れてしまうといけないので、見せるだけにします。
②まめがら
まめがらがらがら さくらのしょっこ
またきて くんぐり くるりとまわれ
どっちの手にはいってるか
両手を膨らませて合わせ、手の中にどんぐりを1つ入れます。手を揺らし歌い「くるりとまわれ」で手をかいぐりした後、グーを2つ出します。
本来は、「どっちの手にはいってるか」は歌の最後に付きません。
本来の遊び方は3人組みで、2人が手を繋ぎ輪を作り、その中に1人が入り豆を煎る様に揺すります。「くるりとまわれ」で送り出して、次の2人の中に入り、繰り返します。
「まめがら」は豆を煎ることらしく、そこからこのような手を揺らす遊びを思いつきました。
柔らかくゆっくり歌ってあげるといいですね。
最後に手をかいぐりするところが、マジックみたいで、ワクワクするかなと思います。